【デザイン礼賛】運命の『センス』と出会った話

デザイン

2021.01.12

心を大きく揺さぶられた圧倒的なデザイン。
生き方を示してくれた夢溢れるデザイン。
人と人をつないでくれた感動的なデザイン、、、
デザインと日々向き合う弊社スタッフが絶賛し崇めるデザインとは何か?
それぞれの視点とストーリーを交えご紹介致します。

大阪デザイナー1年目多田です。
私は工業高校出身です。インテリアデザインを学び、木で簡単な家具を作ったりもしました。

さらに母は美大出身、父は住宅設計士だったので【自分の手で何かをつくること】の楽しさは知っていましたが、初めての設計課題が始まり、いざ”ゼロ”からデザインするという時、自分の知識の無さと世界の狭さに不安を抱きました。

どうにかしないと!と思い、スマートフォンにインスタグラムとピンタレストをインストールして、毎日流れ続ける情報に圧倒されながら、海外のカルチャーや世界の様々なデザインに触れていました。

その時偶然目に止まったのがマリメッコを代表するデザイナー、マイヤ・イソラです。

マイヤ・イソラのデザイン

マリメッコの代表的デザインであるUnikkoを生み出したマイヤ・イソラ。
彼女の名前を知らない人でも、大きな花のテキスタイルは誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

そもそも、マリメッコというブランドはマイヤのデザインに感銘を受けたアルミ・ラティアが立ち上げた会社です。
かつて「花はそのままで十分美しく、ファブリックにプリントしてはならない。」と言ったアルミの言葉をマイヤは気にせず、花をモチーフに選び、Unikkoが生まれました。

そんな彼女はフィンランドのアロランミという自然豊かな村に生まれました。
実家は農業を営んでおり、彼女の豊かな想像力は自然の中でのびのびと過ごした幼少期に培われたと言っても過言ではないでしょう。

Loveloveloveというデザインでは、広い大地に流れる川の水の流れ、いろんな種類の花やフルーツが大胆な色彩で描かれています。畑の川で遊んだり、馬と一緒に眠ったり、幼少期の大自然の中でのあらゆる経験が、人を惹きつけるデザインを生み出しているのだと思います。

私はマイヤが描く想像力を掻き立てられる様な自由なデザインに一瞬で虜になりました。

MANSIKKAVUORET(マンシッカヴォレット)

なかでも私の価値観を大きく変えたのは、1969年にデザインしたMANSIKKAVUORET(マンシッカヴォレット=いちごの山)という柄。

見ているだけでうっとりします

大胆に描かれた大きなイチゴと、その赤を引き立てる為に存在しているような水色。その2色のバランスをとるように配置された白い雲。このテキスタイルを見つけた時、それまでどちらかといえばシンプルなデザインや無地が好きだった私は、強く惹きつけられ衝撃を受けました。そして気付くとスマートフォンで【イチゴ柄 トートバッグ】と調べていました。

調べた時には販売期間はとっくの昔に終了していましたが諦められず、ありとあらゆるオークションサイトを調べ、フリマアプリでも出品されていないか毎日チェックしていました。
そして2ヶ月後、手に入れたときには中古で、小さな穴はあいていましたし、定価以上でしたが、「何かすごいものに、出会ってしまった!!!!」と興奮したのを覚えています。

マイヤ・イソラから教わったこと

何度も読み返した本

「何を見ても、テキスタイルデザインに見える。映画や雪、お皿を洗っている時でさえも。」それくらいマイヤは日々目にしたものや、今まで経験したことをテキスタイルに落とし込むということを幼い頃からずっと続けていたのだと思います。

子供が持つ独特の感性だけではなく培ってきた経験と技術で表現したマイヤのテキスタイルは、自分の人生を映し出していると言えるのではないでしょうか。
またそれは、創作に力を注ぎ、さまざまなインスピレーションをデザインに活かしたことが、何十年時を経ても褪せない魅力的なマイヤにしかないセンスを生んだとも言えると思います。

センスは直訳すると感覚であり判断能力です。その感覚の元となるのは、その人の人生そのもので、つまりセンスが同じ人はいません。そしてセンスがない人もいません。

マイヤ・イソラのように、作品に生きた日々を投影して創作に活かすことでセンスはアップデートしていくと思います。

私はマイヤとマリメッコに出会って人生が、世界が変わりました。
【私にしかないセンス】を増やしていくためにこれからも、さらに世界を広げていきたいと思います。

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